主題 <ついにローマに>
聖書箇所 使徒の働き 28章 (2011年9月22日)
今日のみことば「私たちがローマにはいると、パウロは番兵付きで自分だけの家に住むことが許された。」(16)
今日は、ついにパウロがローマに到着したことを記している。世界宣教への情熱は、当時の首都ローマへの宣教をめざしたのです。このローマでは、他の町のようにユダヤ人たちが迫害の急先鋒になります。しかし臆することなく、主の十字架と復活の福音を明瞭に語ります。ある人々は徹底して対抗しますが、イザヤ書の預言を引用して主の御手にゆだねてゆくのです。
主のためにいのちをかけたパウロの前には、だれも立ちはだかる存在はないのです。ユダヤ人も、ローマ人も、権力者も、何も恐れることがなく、生きたのです。マルタ島において、まむしの毒にかまれても、いっこうに恐怖に支配されません。このことによって、かえって神のように人々はあがめることにさえ変るのです。
福音伝道教団もまた宣教初期から地方の中心となる町に宣教を開始して行きました。それから地方へと拡大したのです。
ローマ人への手紙では、イスパニア(スペイン)まで行く計画を述べていました。イスパニアは当時の地の果てです。主の計画は、どのような障害があり、ひどく人間的な取り扱いがあっても、結局進むのです。
このローマで自費で借りた家で、自由に、主イエス・キリストのことを伝えたのです。そして次の書がローマ人への手紙となっているのです。使徒の働きの主要な地域、教会については、ローマ人への手紙から以下の書物を読むことで、全体が浮き彫りになってきます。
もし、使徒の働きが聖書に残されなかったら、もちろんそんなことはないのですが、キリスト教会の今日はないのです。著者ルカにことのほか感謝を献げるのです。