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2014年6月16日 (月)

主題 <大庭に住む人> 

聖書箇所  詩篇 65篇      (2013年8月17日)

今日のみことば「幸いなことよ。あなたが選び、近寄せられた人、あなたの大庭に住むその人は。私たちは、あなたの家、あなたの聖なる宮の良いもので満ち足りるでしょう。 」(4)
 
ダビデは、自分の罪深さを自覚し、その罪を正直に認める者の背きの罪を、神は赦し、その者のどんな祈りも聞いてくださるという、主の慈しみと、あわれみを、心から実感して歌っている。「幸いなことよ」、神によって選ばれ、「あなたの大庭に住むその人は」とあるが(4)、キリストを信じた者は、みな主の大庭に住むようにと、神から招かれている。「主の大庭に住む」とは、神の御支配が完全に行き渡っている世界で、主と共に歩む、恵みと慈しみに満ちた生活を表すとともに、毎週の礼拝を忠実に守る者の幸せを歌っている。このような人はたとえ、そこが地上の世界であっても、主が共にいてくださり、主との豊かな交わりがあるので、そこは聖なる宮の良いもので満ち足り、主がその祈りを聞いてくださるのである。私たちの救いの神は、全世界を造られた神であり、義と御力をもって世界を治めておられる。単に大自然だけでなく、もろもろの国民や歴史をも支配し、民の騒ぎをも静めるお方である。この世界に起こってくるすべてのことは、神の御支配の中にあることを認め、信じて、主を高らかに歌おう(5~8)。
9節以降は、主の大庭に住む人々の生活を、神がどんなに素晴らしい恵みをもって、祝福してくださるかを、地上の穀物が豊かに実る農園、また、緑したたる牧場にたとえて歌っている。パレスチナは雨が少なく、大きな川もない。森や木がほとんどない荒野が多い。しかし、主はこの荒野を豊かな憩いの地へと変えてくださる(9~13)。このような恵みと慈しみに満ちた主こそ、私たちの主であることを覚えて、主をいよいよ賛美しましょう。