主題 <キリスト・イエスにある信仰と愛をもって>
聖書箇所 テモテへの手紙第二 1章(2011年12月11日)
今日のみことば「あなたは、キリスト・イエスにある信仰と愛をもって、私から聞いた健全なことばを手本にしなさい。」(13)
使徒パウロはテモテへの第一の手紙に続き、この第二の手紙を書き送りました。共に、パウロの晩年に書かれた手紙であり、我が子のように愛した(1:2)若き同労働者テモテに宣教、牧会、さまざまな点で具体的な勧めをした手紙でありました。
パウロはテモテがかつて導かれていった背景に、祖母のロイスと母ユニケの信仰に触れています。その信仰がテモテに宿ったと言い(1:5)、信仰が継承され、テモテは福音宣教に直接的に労する献身者となって主に仕える様になったことを振り返るように語っています。そこには、長い月日の中で培われてきた信仰を見て、信仰継承の重要性を語っていると思います。私たちも信仰のバトンを渡していくべき人を覚え、祈りつつ備えていくことは、個人の救いにとどまらず、この時代への福音宣教の前進にもつながっていくことを覚えたいと思います。
さて、パウロはテモテに「私は、あなたの涙を覚えているので・・・」と言っています(4)。若き伝道者テモテにとってもパウロ同様の困難を経験していたことが想像されます。しかし、パウロはさまざまな困難の中にも、「神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です。」と語り、神の力により、愛と慎み深い考えと行動をもって、なお主のために仕えていくように励ましました。そして、パウロ自身も囚人として扱われているという困難の中で、主にあって共に協力し合っていくことができるように願いました(1:8)。
パウロは主に召されたという使命を確認し、さまざまな困難な境遇にあっても、なすべきこととして、「あなたは、キリスト・イエスにある信仰と愛をもって、私から聞いた健全なことばを手本にしなさい。」と勧めました(1:13)。祖母や母から受け継がれてきた信仰と愛をもって、それはキリストにあって歩んできた家族としての歩みをも含んでいることでしょう。そして、なによりもそのことを教えられてきたのは聖書のみことばにあってであったことを確認するように教えられました。私たちも先の信仰者の歩みと聖書のみことばに教えられ、今日も歩ませて頂きたいと願います。