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2012年2月 2日 (木)

主題 <光の中に歩む> 

聖書箇所 ヨハネの手紙第一 1章 (2012年 1月14日)

今日のみことば「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」(7)

 使徒ヨハネは十二弟子の中で長く生き、初代教会の各教会における長老的役割を担った。新約聖書中、ヨハネだけが福音書、手紙、黙示録とを書き残していることからしても多くの影響を与えてきたと言えよう。
 このヨハネの手紙第一の書かれたのはヨハネの晩年の頃で、各教会も最初に救われて教会の形成に尽力してきた人たちから、その子供たち、第二世代、第三世代の若い人々が教会の中心になってくる中で、直接には主イエスにお会いしたという人が少なくなってきた中で、これからの世代の人々に伝えていくべきことを意識して執筆されたことが伺える。また、グノーシスと呼ばれる異端に動揺させられているクリスチヤンたちに警告すべく執筆された。
ヨハネは、自分たちが信じて救われた「福音」の根源についてさかのぼる。それは彼が、「ヨハネの福音書」で記していることにも通じる。ここに書かれているお方は、私たち(信仰者)に神からの永遠のいのちをもたらしてくださったお方であると同時に、神の御子として、御父と固く結ばれたお方である。このお方を、ヨハネたちは五感を通して経験した(1)。そして、そのお方のことをこの手紙を読むキリスト者たちがよく知ることによって、信仰の交わりが完全なものになることを期待して書き送りました(4-5)。
ヨハネは、自分たちが親しく体験した神の御子イエスについて語り、その方に導かれる人生は、罪の中を歩まないと宣言している。当時のグノーシス主義は、自分たちのうちにある真理の知識(グノーシス)に目覚めれば、その後の生活は禁欲的なものでも、道徳的に放縦なものでも、問題ではないとしていた。しかしヨハネは、本当に神を知って従う者の生き方は、光にたとえられている神の(5)、きよさ、正しさ、愛にあずかる生き方であると言う。たとえ一時的に罪の暗闇の中を歩くことがあっても、罪を悔い改めて神に立ち返る(9)。罪の悔改めを、いつでも受け入れてくださる主イエスがおられることを教えられ、主からの赦し、きよめて頂くように勧めました。
キリストに似る者としてふさわしく、きよい、生きた証のともなう歩みをしていけるように祈りましょう。