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2013年1月16日 (水)

主題 <謙遜さを失わせてしまう弱さ>

聖書箇所 士師記 8章      (2012年 9月28日)

今日のみことば「ついで、ギデオンは彼らに言った。「あなたがたに一つ、お願いしたい。ひとりひとり、自分の分捕り物の耳輪を私に下さい。」――殺された者たちはイシュマエル人であったので、金の耳輪をつけていたからである――」(24)  

 イスラエルは、ギデオンに王になることを求めたが(22)、彼は、「私はあなたがたを治めません。また、私の息子もあなたがたを治めません。主があなたがたを治められます」と(23)、一見、最もなことを言って辞退している。しかし、ギデオンは、戦利品の金の耳輪を集め、1700シェケル(約20㎏)もの金で、元来は大祭司の式服であるエポデを作って、個人崇拝を励行し、主に栄光を帰さなかった。その背後には、大祭司の存在を軽んじる罪が隠れている。また、自分の家に戻ったギデオンは、当時の王たちのように大勢の妻をめとり、七十人の息子を得るようになった。正しく主を恐れず、頭では理解していても、実際にはなかなか主に栄光を帰せない、人の弱さが反映されている。
 この結果、最初はオフラの町で、バアル崇拝を取り除くことから始まったギデオンの時代は、より全面的な偶像崇拝へと堕落してしまうこととなった(27、33、34)。ギデオンの場合、それは戦利品の耳輪を求めたところから始まった。いつしか、自分の手柄として報酬を求めたところに、弱さがあったのである。
私たちも最終的に主の前に従順に、謙遜に歩んでいるかが問われるのである。