主題 <あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。>
聖書箇所 ルツ記 1章 (2012年10月12日)
今日のみことば「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」(16~17)
聖書に婦人の名前のついた書は本書とエステル書だけです。エステルはユダヤ人ですが、ルツは異邦のモアブ人です。
異邦人も、真の神を信じる信者の家庭で信仰の手ほどきを受けたことは幸いでありました。ルツの告白を見るとよくくみ取ることができます。彼女は神の摂理の中で結婚し、求道者として神を求め始めます。
そして、この第1章はルツの信仰の決心が述べられています。もう一人の嫁オルパはギリギリの所まできて、従うか否かの選択を迫られたとき、神とその家族から離れました。
けれども、ルツは第1に、姑ナオミの行くところ何処へでも行くという信仰と愛の決断をするのです。
第2に、その実行は真の神への信仰によるのです。『あなたの民は私の民、あなたの神は、私の神』と告白する。
第3に、死ぬ覚悟をも決めております。18節を見ると、義母のナオミは嫁ルツの堅い決心に、これから神の祝福を祈るのみでした。
やがて、彼女の決断は、思わぬ道へと導かれます。新約聖書マタイの福音書の最初の系図に『ボアズに、ルツによってオベデが生まれ、オベデにエッサイが生まれ、エッサイにダビデ王が生まれた。』と記されたのです。(1章5、6節)
ベツレヘムとは「パンの家」という意味がありましたが、神の置かれた幸いな場を離れて、豊かと見えたモアブに安住を求めたエリメレク一家に、悲劇が続きました。しかし、悔い改めて故郷への帰還は、幸いへと導かれてゆく契機となるのです。