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2014年6月15日 (日)

主題 <神の恵みに拠り頼む者の幸い>

聖書箇所  詩篇  52章     (2013年8月 4日)

今日のみことば「しかし、この私は、神の家にあるおい茂るオリーブの木のようだ。私は、世々限りなく、神の恵みに拠り頼む。」 (8)  

 詩篇52篇の表題に書かれている出来事はサムエル記第一の22章に記されている。エドム人ドエグはダビデがノブのアヒメレクのところに来たことをサウル王に伝えたが、アヒメレクがダビデと共謀しているかのごとく、事実とは異なる報告をサウル王にした。ドエグのような悪意に満ちた吹聴するのを聞いて、この詩篇が歌われていることを覚え見ていくとき、2節に「欺く者よ。おまえの舌は破滅を図っている。」と歌っているダビデのことばに改めて注視させられるものがある。ダビデはドエグの悪意に満ちた主張に対して、ダビデやアヒメレクの正当性を訴えるよりも、まず語る舌をもって欺く者があらゆる破壊をもたらすという恐ろしさを指摘している。ヤコブの手紙3章8節には「しかし、舌を制御することは、だれにもできません。それは少しもじっとしていない悪であり、死の毒に満ちています。」とあり、今日の私たちも語ることばに細心の注意を払わなければならない弱さを認めなくてはならない。
 しかし、ダビデは「神の恵みは、いつも、あるのだ。」(1)と告白し、欺く者のことばによって神の恵みは無効にさせられるのでも、消し去られることもない、今、まさに神の恵みはあり続けているのだと強く訴えている。ダビデはこの時、人の悪意に満ちたことばの数々により逃亡生活を余儀なくされていた。しかし、決して希望を失っていなかった。神に信頼し歩む者にある恵みをいつも意識し歩んでいたことをこの詩篇は今日の私たちに教え示してくれている。私たちも人の悪意のことばに翻弄されるのではなく、神にのみ信頼する者でありたい。