主題 <パウロの宣教から学ぶ>
聖書箇所 使徒の働き 24章 (2011年9月18日)
今日のみことば「この男は、まるでペストのような存在で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者であり、ナザレ人という一派の首領でございます。」(5)
大きなたらい(今の若い方々はわかりにくいのですが、洗濯する大きな木の桶)の水を小さな指で動かすことができるだろうか。でも熱心にまわし続けると、たらい全体をまわせるのです。
パウロは、たった一人ですが、世界を福音の恵みでかき回したのです。主の恵みは、驚くほどに強い影響を与え続けます。
その評価が伝染病のペストのようだというのです。ユダヤ人は、常日頃は宗教の律法を最も神聖なものと教えていましたが、実際の問題になると、この世の基準で訴えを起こしたり、人々を煽動するのです。こうした二重の基準を持つ、ダブルスタンダードな人々が沢山います。キリスト教を抹殺するためなら、滅ぼすためなら、ローマ帝国の権力も、ユダヤ王の権威も用いたのです。
主はパリサイ人の教えることはしなさい、しかし、彼らのすることをまねるな、と教えました。
それにしても、パウロの燃える宣教には、多くのことを学ぶことができます。第一に、信仰のことについていつでも弁明できる用意をしていることです。もちろん、主は王たちや権力者の前で何を言うか心配しないでいい。言うべきことは聖霊が導かれることは事実です。しかし、論理を正し、説得に努めることも大切です。
第二に、府の中心であるイエス・キリストの十字架と復活を明瞭に語るのです。ある人々は十字架と復活は信じがたいと思っているかも知れません。しかし、こここそ福音の中心です。恥じることなく、主の証人として語る者でありたい。ローマ人への手紙1章15-16節。