主題 <願い、祈り、とりなし、感謝>
聖書箇所 テモテへの手紙第一 2章(2011年12月 6日)
今日のみことば「そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。」(1節)
祈りについて学びます。「まず初めに、このことを勧めます」(1節)とテモテがなすべきこと、そして私たちがなすべき第一のこと、それは祈りであります。祈りこそキリストのなされた救いがすべての人に及ぶ最初の仕事、第一の仕事なのです。このとりなしの祈りこそ、主の使命と重ね合わされたとおとい職務です。
祈りの第一は、神がすべての人が救われて真理を知るようになることを望んでおられるように、救われることを願うことです。
第二は、王たち高い地位の人々のため祈る必要があります。彼らは神から与えられた国家の方針、政治、経済、軍事、教育、福祉など国民生活のすべてに関わる責任を持っています。キリスト者が威厳を持った一生、平和な一生、静かな一生を送るためです。与えられた祈りの責任を果たさずに、国家の問題を裁くのみではいけません。
8節には「ですから、私は願うのです。男は、怒ったり言い争ったりすることなく、どこででもきよい手を上げて祈るようにしなさい。」と教える。ここに男性と女性それぞれ違ったことを命じているように見受けられます。男性は祈り、女性はしとやかに聞くようにと。しかし、9節に「同じ様に女も」とありますので、この章全体が祈りに貫かれていると見ていいのです。
男性への祈りの勧めですが、怒ったり、言い争ったりしないことです。男性はすぐに怒りやすく、議論に頭脳と精神を没頭しやすく、その後で祈ることができなくなることが多いのです。しかし、それでは救われることができないのです。(15節と対比)
積極的にはどこででも、きよい手を上げて祈る。手を清めることは旧約にも勧められています。女性の陥りやすい弱点は祈ることよりも、外面を飾ること、衣服のことに心が向かいやすい。また勝ち気な女性は、男勝りに議論に時間を費やして、祈りが後回しになってしまうのです。
女性特有の穏やかな性質を、祈りによってより美しく整えることを勧められています。背後に謙虚な祈りのある人を、神様は救ってくださる。