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2012年2月 2日 (木)

主題 <苦しみのときに、主の御霊が> 

聖書箇所 ペテロの手紙第一 4章 (2012年 1月 9日)

今日のみことば「むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。もしキリストの名のために非難を受けるなら、あなたがたは幸いです。なぜなら、栄光の御霊、すなわち神の御霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。」(13~14)

 4章前半では、苦しみときよい生活について語っていきます。苦しみときよい生活に一見どこに接点があるかと思わされるが、「肉体において苦しみを受けた人は、罪とのかかわりを断ちました。」(1)と言われているように、肉体において苦しみを受けている時に、私たちは、罪を犯すことから守られていることがあるのである。それは、人間は苦しみに中にあって神を求めていくようになり、神のみこころを求めていく者に変えられていくことがある。その模範を旧約聖書のヨブの姿に見ることができ、またイエスのゲッセマネの園での祈りの姿に見ることができる。苦しみは神から遠ざけること以上に神に近づけていくことに働くのを見るのである。
 7~11節に万物の終りが近いことを自覚しながら勧めをなしている。苦難の中にも積極的な生き方が勧められている。最終的にはキリストにあって神があがめる者となることを期待されている。
 ぺテロの手紙が書かれた頃、ローマ帝国の皇帝はネロ皇帝であった。ネロ皇帝は宮廷の庭で毎日、ただキリストを信じ告白するクリスチャンたちを焼き殺していたと言われている。
 4章後半では、「あなたがたの間で燃えさかる火の試練」(12)とあり、当時のキリスト者がどんなにいのちに関わる危険の中にあり、迫害下にあったかを連想させられる。 しかしながら、ぺテロはそのような状況にあっても、この事態を積極的に受け止めていくように勧めている(13)。
なぜなら「キリストの名のために避難を受けるなら・・・神の御霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。」(14)と述べ、それは単なる空元気でも気休めでもなく、ぺテロの大きな確信があったからでした。
 かつて、ステパノも迫害の中に聖霊に満たされていた(使徒7:55)。苦難の中に、神の御霊、主と共にある恵みを改めて確認したい。