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2012年3月20日 (火)

主題<ノアの箱舟>

聖書箇所 創世記 6章      (2012年 2月25日)

今日のみことば「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行なった。」(22)

 6章からはノアの歴史が記されている。このノアの歴史が記される前に、1~7節までに、地上の悪が増大し、神は悔やまれ、この地上のすべての生き物を、それは人間を含めて消し去ろうと決断されたことが記されている。かつて、アダム、エバ、カインと罪を犯した者たちに対して、神は彼らを生かされ、大きな憐れみのうちに守ってもいてくださったが、しかし、人間は罪を繰り返し続けてきたという現実を前に、この地上のものを一掃されることを決断される。
 そこで、8節以降に記されているノアの歴史は興味深いものがある。神は地上のすべてを一掃されようと決断されながら、しかし、ノアに目を留められ、神は「ノアは神とともに歩んだ」(9)と言われ、ノアの家族を守られようとされることが記されている。改めて、ここでも神のあわれみは尽きないことを感じさせられる。
 神はノアに対して箱舟の建造を命じられる。非常におおきな建造物となる箱舟を建造することは簡単なことではなかったであろう。しかし、「ノアはすべて神が命じられたとおりにし、そのように行なった。」(22)とあるように、忠実に実行していった。
 ノアの箱舟の建造から教えられることは、地上に悪が増大し、つまりは神を恐れることさえなくなっている地上の人々の中にあって、ノアは神のみこころに従い、忠実に生きようとしている点にある。そして、ノアにとっては大事業と共に、それは危機から脱出という緊迫感のあるものだったと言える。この状況にあって、「神とともに歩む」ことを全うしようとしたノアの信仰に私たちもならう者とさせて頂きたいと思います。