主題 <ノアの家族の救い>
聖書箇所 創世記 7章 (2012年 2月26日)
今日のみことば「こうして、主は地上のすべての生き物を、人をはじめ、動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。それらは、地から消し去られた。ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った。」 (23)
いよいよノアは箱舟を完成し、箱舟に入るように命じられた。箱舟にノアの家族をはじめ、あらゆる動物たちが箱舟に入って7日が過ぎ、40日間雨が降り続き、いよいよ地に洪水がおこった。時間を追うごとに、またたくまに地上は水で覆われて言ったことが記されている。そして、動物たちをはじめ、他の人間もみな死に絶えた(21)と記され、確かにすべてのものを一掃されるように死に絶えていったという恐ろしい様が描かれている。
大洪水の中で、「ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った。」 (23) とあり、7章の中で「消し去る」(4)、「死に絶えた」(21)、「死んだ」(22)などのことばが数多く出てくる中で、箱舟にいたものたちが「残った」(23)とあることばは、意図的に非常に強調して語られているととることができる。
神はノアに箱舟の建造を命じられた時に、ノアと契約を結ばれていた(6:18)。この神とノアとの契約の故に、これ以降、ノアの家族は生かされていく。箱舟は多くのものを消し去られる中で、唯一の救いとなった。
このノアの箱舟の出来事は、神の救いの御業の一端を象徴的に示している。それは、神の契約のうちに、神の方法で、唯一の救いの手段として与えられ、明確な救いであったことを示している。それは、今日、主イエス・キリストによる神のみこころのうちに、唯一の救い主として来られたお方による救いを予表していたと言える。
神の救いの契約に入れられている恵みを深く感謝しよう。