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2012年3月20日 (火)

主題 <人類最初の殺人> 

聖書箇所 創世記 4章      (2012年 2月23日)

今日のみことば「だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それで、カインはひどく怒り、顔を伏せた。」(5)

 アダムとエバとの間に2人の息子カインとアベルが与えられた。兄カインは土を耕す者となり、弟アベルは羊を飼う者となった。ある時、それぞれが神へのささげものを持ってやってきたが、アベルは羊の初子の中から「最上のもの」をささげた。神はアベルのささげものに目を留められた。神はささげものが「最上のもの」であったという以上に、最上のものをささげようと感謝をもって主の御前にやって来たアベルに目を留められた。
 一方、兄カインは「ひどく怒り、顔を伏せた。」(5)とあり、非常に不愉快に思い、神に怒りを燃やしている。自分にとって不都合な結果を怒りに変えて、ついには理不尽な肉親である弟を殺してしまうという人類最初の殺人へと発展してしまった。さらに恐ろしいことは、カインは自分の犯した罪をしらを切って悔い改めることをしなかったという一面は、今日の人間のうちにも見る恐ろしさを感じさせられる。
 しかし、罪を指摘されたカインは慌てて主の守りを求めていく(13~14)。そのようなカインに対して、神はエデンの東に住まわせられるようにされた。私は、聖書を何度読んでもこの箇所を読むたびに、神のあわれみの深さを感じさせられる。
 「神のかかち」の崩壊してしまっている人間は、その人間関係を歪め、人を傷つけていく恐ろしさを持っていることを証明している出来事だったと言える。しかし、そのような人間の罪の現実に際しても神のあわれみは尽きていない。そして、後に、この罪の解決のために御子イエスを遣わして下さり、解決を与えて下さった福音のすばらしさを一層感謝する者とならせて頂きたいと思います。