主題 <モーセは手に神の杖を持っていた>
聖書箇所 出エジプト記4章18~31節(2012年 4月15日)
今日のみことば「そこで、モーセは妻や息子たちを連れ、彼らをろばに乗せてエジプトの地へ帰った。モーセは手に神の杖を持っていた。」 (20)
ついにモーセは神の召命に従い、妻の両親に別れを告げます。「モーセはエジプトの地に帰った。」(20)といわれています。40年前に、自分の力で苦役にある同胞を救おうとして立ち上がったあの人間的な勇気ではありません。
今モーセの手にあるのは「神の杖」1本です。長い間、牧羊者として使い慣れた杖です。歩くために、羊を養育するのに、狼から防ぐために使ってきた杖です。何のことはない平凡な杖です。しかし、今この杖が「神の杖」と呼ばれています。
神が「あなたの手にあるそれは何か」と言われ、それを投げたときに蛇になり、再び手に取ると杖に戻ったのです(4:1~4)。 自分のものが投げ出された。自分の手をはなれて、神様の手に渡ってしまったのです。もうこの杖はモーセのものではなく、神のもの、「神の杖」です。
やがてこの杖は、パロの前や全エジプトの人々の前で行われる奇跡の道具になるのです。紅海を2つに分け、岩から水を出させる杖です。
ごく平凡な主婦も、サラリーマンも、年を重ねた人もまた、神様に明け渡してゆくとき、神に用いられる杖になるのです。杖そのものは特に意味がありません。あなたの手にあるもの、それを神にささげるのです。神はあなたを用いて、栄光を現して下さるのです。
<祈り>主よ。今私の手にあるものすべてをあなたにささげます。