主題 <祭司職の任命>
聖書箇所 レビ記 8章 (2012年 5月30日)
今日のみことば「それから、モーセはアロンとその子らを近づかせ、水で彼らを洗った。」(6)
8~10章には、祭司職に関する規定が書かれている。祭司は世襲制でアロンの子らが務めた(出エジプト29:9)。祭司は、神に仕える者として、特に聖別される必要があった。ここには祭司として任職されるに当たっての、聖別の儀式について書かれている。
まず、アロンとアロンの子たちと会衆が招集された。会衆は、祭司の任職式の証人であった(2~4)。
モーセは、アロンとその子たちを水で洗った(6)。祭司は、装束を着ける前に体を水できよめなければならなかった(出エジプト29:4)。アロンが身に着けたものは、長服、飾り帯、青服、エポデ、胸当て、ウリム、トンミムであった。頭にはかぶり物をかぶらせた(6~9)。
次に、幕屋の中にあるすべてのものは、油を注がれて聖別された。アロンは、頭に油を注がれることによって聖別された。アロンの子らは、やはり装束を身に着けた(10~13)。
任職式に使われたささげ物は、罪のためのいけにえ(14~17)、全焼のいけにえ(18~21)、任職のいけにえ(22~29)である。任職のいけにえの特徴は、雄羊の血が祭司の右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗られ、血の残りが祭壇の回りに注ぎかけられたことにある(23、24)。それには穀物のささげ物が添えられた。油と祭壇の血によって、アロンとその子ら、また彼らの装束も聖別された(30)。31~32節は、任職の食事の規定である。この儀式全体が、祭司の「贖い」のためであり、祭司の任職には7日間が必要とされた(33~35)。
神と人との前に立つ祭司として厳格なまでに定められたこれらの規定は、その働きの重要性を意味している。今日の私たちも主の前に、この時代に遣わされた者として主に整えて頂こう。