主題 <神の祝福の約束と警告>
聖書箇所 レビ記 26章 (2012年 6月17日)
今日のみことば「わたしはあなたがたの間を歩もう。わたしはあなたがたの神となり、あなたがたはわたしの民となる。」 (12)
本章には、契約の民が神に従った場合の祝福と、神に従わない場合に被る災難についての警告が描かれている。祝福よりも、警告の方がはるかに書かれている量が多いのは、人間がすぐに堕落しやすいからであろう。
もしもイスラエルが神の命令を守り行なうならば、約束されている祝福は、驚くべきものであった(3~13)。豊かな収穫が与えられるので、食糧に困ることはない。平和が与えられ、悪い獣は除かれる。もし敵と戦っても、圧倒的な勝利が与えられる。子孫が増える。そして何よりも、主がイスラエルの中にご臨在くださり、契約関係が継続するのである(12)。
その逆に、もしも神の命令に背き、神との契約を破棄するならば、彼らは全く逆の状態に陥ることになる。多くの病に襲われ、収穫は減り、敵によって侵略され、打ち負かされる。野の獣に襲われ、子孫は減る。やがては敵に取り囲まれ、自分の子どもたちを食さざるを得なくなる(29)。聖所は滅ぼされ(31)、敵の捕囚となる(33)。
イスラエル人は、このような警告をはっきりと与えられていたにもかかわらず、やがて約束の地において偶像の神を拝み、それに伴って不道徳な儀式を行なうようになる。民の指導者たちも堕落した。そしてここに書かれているすべての災いが彼らを襲い、わずかな者を残して、他の者はバビロンに捕囚となって連れて行かれるのである。しかしそのようなイスラエルに対しても、神の恵みは尽きることがない。42節以下には、神がイスラエルとの契約を思い起こし、再び祝福を与えることが約束されている。