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2012年7月 2日 (月)

主題 <聖なる祭司として(1)> 

聖書箇所 レビ記  21章    (2012年 6月12日)

今日のみことば「あなたは彼を聖別しなければならない。彼はあなたの神のパンをささげるからである。彼はあなたにとって聖でなければならない。あなたがたを聖別する主、わたしが聖であるから。」(8)
 祭司は民の代表者として、特別に神に近づくために選ばれた者である。21~22章では、聖別された祭司が、日常生活において、どのようなことに注意を払わなければならないかが書かれている。
 彼らは近親の者は例外として、基本的には死人と接触することにより、身を汚してはならなかった(1~4)。
 5節は、喪に服するに当たっては、当時の周辺国の偶像礼拝者の行いをまねしないようにということであろう。特に主から与えられたからだに、自らが傷つけることは禁じられた。
 6~7節においては、祭司が、特に神に対して聖でなければならないことが強調されている。祭司は、結婚相手を選ぶときにも、注意をしなければならなかった(7)。
 また祭司の娘も、性的な罪を犯さないように気をつけねばならなかった(9)。異教社会においては、神殿娼婦が存在するのが普通だったので、ここでは特に祭司の娘がそうならないようにということが、意図されているのであろう。
 10~15節は、特に大祭司に関する教えである。彼の頭には、油が注がれていたので、その頭髪を乱してはならなかった。また、特別の装束を身に着けていたので、一般の民のように、装束を裂くことによって、悲しみを表現することも許されなかった(10)。両親の死体によってさえ、身を汚すことが許されず(11)、結婚をするときも、注意を払わねばならなかった(13、14)。
 今日、私たち一人一人も家族や隣人に対して祭司としての務めを担う者とされていることを覚え、戒めなくてはならない。