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2013年1月16日 (水)

主題 <神の霊が激しく下った>

聖書箇所 サムエル記第一 11章 (2012年10月26日)

今日のみことば「サウルがこれらのことを聞いたとき、神の霊がサウルの上に激しく下った。それで彼の怒りは激しく燃え上がった。」(6)  
 王となったサウルにとって、最初の戦いとなるアモン人との対決はイスラエルの民に王として示す機会となる出来事でした。
 イスラエルの弱体ぶりを嘲笑うかのように、ヤベシュの人々に突きつけられたアモン人ナハシュの要求を耳にしたとき、サウルは神の霊に満たされ、怒りに燃えて、彼らの救出に立ち上がった(2、6)。
 かつて前代未聞の不祥事を引き起こしたベニヤミンの地ギブアに対する戦い(士師記20章)が思い起こされるような方法で、サウルはイスラエルの民を招集された(7)。そして、今度は、ベニヤミンに属するギブア出身のサウル王が、イスラエルの民を率いてヤベシュの人々の救出に立ち上がった。
 かつては統率者のいない中で、忌まわしい出来事の始末のために、同胞を滅ぼそうと戦ったイスラエルが、この度は窮地に立たされた同胞のために、王のもとに一致団結して外敵と戦い、救出に成功したのであった。そのこと自体が王制移行の成果であり、イスラエルの霊性の回復の兆しでもあると言えよう。このことを受けて、民は改めてサウルを王としてたてる就任式を行った。
 今日の箇所で、注目すべきは、士師記の後半では主の霊が臨まず、民一人一人が正しいと思われることを行っていった時があったが、ここでは、再び、サウルの上に神の霊が臨まれ、そして、勝利へと導かれて行ったというところに、主の最善がなされたことを見る事ができたということである。
 主の導きを絶えず仰がなくてはならないことを教えられるところではないだろうか。