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2013年1月16日 (水)

主題 <たった一言の主への求めの祈り>

聖書箇所 サムエル記第二 15章 (2012年11月30日)

今日のみことば「ダビデは、「アヒトフェルがアブシャロムの謀反に荷担している」という知らせを受けたが、そのとき、ダビデは言った。「主よ。どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください。」(31)  

 ダビデとアブシャロムの拝謁は一見問題解決に至るかに見えたが、アブシャロムの思いはそこにあったのではなく、彼はダビデに変わって王となる目的のために動き出す一歩であったことが分かる。 
 アブシャロムは民の注目を集めさせ民の心を盗み(6)、4年の歳月をかけてダビデに反旗を掲げる準備していき、ついにヘブロンで王となったと言わせダビデに反旗を振りかざすこととなった。
ダビデはアブシャロムの謀反に、民たちもなびいていくことを見てエルサレムから逃げることを決断する。かつてはサウル王に追われ、次には自分の息子アブシャロムに追われることになるという悲しい人生をたどらなければならなくなったダビデの姿から私たちは学ばなくてはならない。これもダビデの罪と正しく判断しさばくことをしないできダビデでの弱さから始まっていたことであった。
泣きながら、頭をおおい、オリーーブ山を裸足で登るダビデたちの姿はあわれであった(30)。彼らは「あてどもなく旅を続ける」ことになるかもしれなかった(20)。知者アヒトフェルが、謀反に加担していることを知ったダビデは、直ちに「主よ。どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください」と祈った(31)。その祈りの答えであるかのように、アルキ人フシャイがダビデのもとに来た。ダビデは彼に、「アヒトフェルの助言を打ちこわす」者となり、王宮の情報をツァドクとエブヤタルに知らせるように依頼した(34、35)。こうして主は、ご自身にゆだね切ったダビデのために、助け手を備えられた。
逃亡生活の中に一言の祈りであるがダビデは主に祈り、その祈りに応えてくださった神の憐れみを覚えさせられる。