主題 <悔い改めのことば>
聖書箇所 サムエル記第二 12章 (2012年11月27日)
今日のみことば「ダビデはナタンに言った。「私は主に対して罪を犯した。」ナタンはダビデに言った。「主もまた、あなたの罪を見過ごしてくださった。あなたは死なない。」(13)
主は、ナタンをダビデのところに遣わされた。ナタンの語る、身勝手な金持ちの振る舞いを聞いて、ダビデは烈火のごとく怒り、「主は生きておられる。そんな男は死刑だ。」と叫んだ(5)。富んでいる人が、客に出すための羊や牛を、自分の群れの中から取るのを惜しみ、代わりに貧しい人のかわいがっていた子羊を取り上げて客に供するなどという身勝手は、断じて許されるものではないというのである。そのとき、ナタンはすかさず「あなたがその男です」と言い渡し(7)、王がいかに理不尽な許しがたい行為をしたかを悟らせようとした。主がダビデを聖別して王とし、あらゆる良きものを惜しみなく与えたのに、どうして主の戒めに背き、ウリヤを殺すまでして、彼の妻を自分のものとしたのか、とナタンはダビデを責め、このことのゆえにダビデがこれから被らなければならない災いを告げた。それは、剣がいつまでもダビデの家から離れないこと、ダビデの妻たちが、白昼公然と犯されるというものだった。ダビデは自分の罪を率直に認め、「私は主に対して罪を犯しました」と告白した(13)。ひたすら罪を認め、告白した、まことに簡潔な悔改めのことばであった。それに対し、ナタンは「主もまた、あなたの罪を見過ごしてくださった。あなたは死なない」と語り、主の赦しを宣言した(13)。赦しがたい罪を犯した自分を、主が赦してくださり、なおも生かし、王としていてくださるという驚くべき恵みを、ダビデは深く味わったことであろう。
あなたは主の前に隠している罪はないだろうか。罪の報いの重さを知らされるが、その罪を悔い改めるときに赦される恵みにゆだねる者となりましょう。