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2013年1月16日 (水)

主題 <主に身を避ける者>

聖書箇所 サムエル記第二 22章 (2012年12月 7日)

今日のみことば「神、その道は完全。主のみことばは純粋。主はすべて彼に身を避ける者の盾。」(31)  

 きょうの箇所は、詩篇18篇とほとんど同じものである。一節に「主が、ダビデのすべての敵の手、……から彼を救い出された日に、ダビデはこの歌のことばを主に歌った」とあるように、彼の神は文字通り、救い主なる神であられた。彼は数々の救いの経験を思い起こし、心に喜びと感動が高まるのを覚えながら、この歌を主に向かって唱えたのであろう。彼は主に対する賛美から始め、主がどのようなお方であるかを、種々のことばを重ねて、言い表している。巌、とりで、救い主、身を避ける岩、盾、救いの角、やぐら、再び救い主、逃げ場(2、3)。安全な場所を探して荒野の要害を転々とした彼ならではの表現法で、主の力強さを表している。一つ一つの表現に、彼が実際に体験した出来事の記憶が伴っているのであろう。彼はそれらを締めくくって「この主を呼び求めると、私は、敵から救われる」と、信仰を力強く告白している。まさに主は「はめたたえられる方」なのである(4)。
ダビデは勇将として名を知られたが、それは彼が主に拠り頼んだからだということが、この詩の後半を通してわかる。ダビデは、「あなたによって私は軍勢に襲いかかり、私の神によって私は城壁を飛び越えます」と、勝利の秘訣を告白している(30)。主に信頼して戦いに臨む彼の姿が、詩的な表現で生き生きと描き出されている。彼が臨む戦場は、彼の信仰の実践の場に、ほかならなかった。彼は再び主を盾とし、岩とし、とりでとして表現している。彼にとって、主は戦場における何にも優る拠り所である(31-33)。
拠り頼むべきお方を覚え、心から賛美し主にあって歩む一日としましょう。