主題 <罪の誘惑>
聖書箇所 サムエル記第二 11章 (2012年11月26日)
今日のみことば「喪が明けると、ダビデは人をやり、彼女を自分の家に迎え入れた。彼女は彼の妻となり、男の子を産んだ。しかし、ダビデの行なったことは主のみこころをそこなった。」(27)
イスラエルの全軍が、アモン人の都ラバの包囲戦を戦っていたとき、王はエルサレムの宮殿にとどまっていた。ある夕暮れ時、たまたま一人の「非常に美しい」女の人が水浴びをしている姿が、目に入って来た。どうやら王は、すぐに目をそらせることをせず、しばらく眺めているうちに、欲情に支配されてしまったようである。使いをやって彼女を召し入れ、彼女と寝てしまった。やがて、女がみごもったことが、ダビデに知らされた。
王はヨアブに連絡して、ウリヤを戦場から急濾帰還させ、家に帰して妻と寝るように仕向けた。身ごもった子を、夫の子にして、自分の罪を隠そうとしたのである。しかしウリヤは、どうしても家に帰ることを拒んだ。多くの者が戦場で野営しているのに、自分だけが家に帰り、妻と寝ることなど到底できないと考えたのである(U。
ウリヤを帰宅させることに失敗した王は、ウリヤを死なせる計画を考えた。それも自分の手を汚さず、戦死という形で彼を始末しようとしたのである。こうしてウリヤは、戦場の激戦地へと出ていきそこで倒れた。「ヘテ人ウリも死にました」という戦地からの知らせに、王は安堵したことだろう(24)。王は、喪の明けるのを待って、何事もなかったように彼女を自分の妻として迎えた。 「しかし、ダビデの行ったことは主のみこころをそこなった。」(27)
ダビデは罪の誘惑に勝つことができず、さらには自らの罪を隠そうとした。しかし、神の前にこの罪をかくすことなどできないことを知らされることになる。