« 主題 <他者へのまなざし> | メイン | 主題 <神のみが信頼し得るお方だ> »

2013年7月 3日 (水)

主題 <保証してくださる方に祈ろう>

聖書箇所 ヨブ記 16章   (2013年5月18日)

今日のみことば「今でも天には、私の証人がおられます。私を保証してくださる方は高い所におられます。」(19)

 ヨブの悲しみとそこからくる応答を読み、心が砕かれてくる。エリファズの正統的な、しかも自意識過剰な扱い方(15;11「神の慰めと、あなたに優しく話しかけられたことばとは、あなたにとっては取るに足りないものだろうか。」)に対する真っ向からの反論である。
 3節を読むと、冷静と見えたエリファズさえ声を荒げて迫っていたのかも知れない。ヨブは、もしも立場が逆転したら、彼のような慰めの仕方をしていたろうと嘆くのである(1-6節)。
 それにしても、神に打たれ、打ち砕かれ、破れに破かれ、徹底的に責め立てられていることをこんなにも深く表現している言葉を読んだことがない。(7-16節)
救い主イエス・キリストが神に見捨てられた悲しみを十字架の上で告白し祈っているが、それにほんとうに近い思いがする。
 その上での友人達からの徹底したさばきの言葉だ。ヨブは耐えられるのだろうか。もう数年もすれば私は帰らぬ旅路につくからです、と決意する。(22節)
 しかしここでこそ、ヨブにとって天に保証してくださる方がいることを知っていたのだ。友が私をあざけるが、私の目はただ神に向かって涙を流すのみですと。(19-20節)
 ヨブの真実の保証人となってくださる方をのみ信頼するのである。究極の信仰の根拠を思わせる。天において保証してくださる方、救済してくださる方がいる。苦悩のただ中にあってこそ、天に目を向け、そこに支えと希望を向けるのである。ここに、主イエス・キリストの大祭司として私たちを弁護してくださる姿をはっきりと感じ取れる。