主題 <神の戦い>
聖書箇所 歴代誌第二 20章 (2013年3月15日)
今日のみことば「彼は言った。「主はあなたがたにこう仰せられます。『あなたがたはこのおびただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。この戦いはあなたがたの戦いではなく、神の戦いであるから。」(15)
モアブ、アモン連合軍が迫ってくるという危機に対して、ヨシャパテはひたすらに主に助けを求めて祈った。
預言者ヤハジエルに主の霊が下り、この戦いは神の戦いであるとの預言を得て励ましを得る(15)。
ヤハジエルの預言を受けてからの、ヨシャパテ王の応答は信仰者の模範である。彼はすぐには戦闘準備に入らず、地にひれ伏し主を礼拝した(18)。更に、翌朝早く出陣はしたが、兵士たちの前に聖歌隊(「歌う者たち」、「賛美する者たち」)を置き、彼らにまず歌わせた(21)。彼らの賛美は「喜びの声」でもあった(22)。王に率いられた兵士たちは、喜びをもって賛美し、戦いに臨もうとしていた。ここに、戦士というより礼拝者の姿を見る。預言に励まされたヨシャパテは、兵士たちを励ます(20)。「忠誠を示しなさい」とは、「信仰を保ちなさい」とも訳される。神への信頼を揺るがさないよう、そして「預言者(複数形。預言者のことばとも理解できる)を信じ、勝利を得なさい」と勧める。これまでの預言が、絶えず神の恵みを明示していたことを思い起こすよう励ましたのだろう。主による伏兵の攻撃に始まり(22)、最終的には連合車内の同士討ちにより、南ユダは戦わずに勝利を得たのだった。
しかしヨシャパテは、晩年に生き方が変わる(33以降)。その記録が象徴的に示しているように、その後、彼は北王国のアハズヤ王と同盟を結ぶ(35)。神に従うのではなく人間的な思惑に従ってしまったことを象徴している行動だった。生涯主に仕えていくという貫かれた信仰者として歩みたい。