主題 <神に委ねる祈り>
聖書箇所 エステル記 5章 (2013年4月28日)
今日のみことば「ハマンはその日、喜び、上きげんで出て行った。ところが、ハマンは、王の門のところにいるモルデカイが立ち上がろうともせず、自分を少しも恐れていないのを見て、モルデカイに対する憤りに満たされた。」 (9)
成功と失敗はどのようにして決まるだろうか。全ユダヤ人が滅亡する危機に立った時、エステルは侍女たちと共に断食して祈っている。そして、全ユダヤ人も共に3日間の断食をして神を仰いでいた。
エステル記には、神や信仰、祈りという言葉は出てこないのは、異教の大国の中で記録文書という形で残さないためといわれている。そこで祈りを「断食」と表わしたのです。ハマンの計略はみごとに成功し、予定通りに着々と進行していきます。しかも、常々目ざわりとなっていたモルデカイを地上高くつるし上げることができるのです。王妃招待の晩餐会への期待は、ハマンにとって立身出世とユダヤ人撲滅による莫大な物となって報われるのです。彼のモルデカイへの激しい憤りがこうして静められようとしています。ここで1つの大成功が進むと思えるのです。
一方、静かに、沈潜するように祈りが続けられていました。政治家を動かし、多勢の力を頼み、論理の力を頼みとしてくつがえそうとするのではありません。祈りが働き、神のみ手が動き始めるのある。
<祈り>主よ。自分で復讐しないで、神に委ねきる祈りをさせて下さい。