主題 <一夜のことが>
聖書箇所 エステル記 6章 (2013年4月29日)
今日のみことば「その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来るように命じ、王の前でそれを読ませた。」(1)
モルデカイが木につるされようとする前夜、思いもかけない出来事が王の寝室で起こったのである。眠れぬ夜を過ごすのは誰でもよくあることです。でも、この1つの部屋で起こった不眠が、歴史を変えていくことになったのです。辱かしめの当日に、栄光の冠と一変したこの息もつけない一日を忘れることができない。
13節のハマンの妻ゼレシュと知恵者の言葉は印象的です。「あなたはモルデカイに負けておいでですが、このモルデカイが、ユダヤ民族のひとりであるなら、あなたはもう彼に勝つことはできません。きっと、あなたは彼に負けるでしょう。」。彼らがまだ話しているうちに、人々がやってきて急がせ、連れていったのでした。栄光が一転して屈辱に、全滅の危機が栄光へと変えられるのは、一夜のこと、その道は急がれています。焦らず、怒らず、くさらずに祈りに専念したいものです。
すっかり忘れられていた国王暗殺計画を未然に防いだモルデカイの功績は、最もふさわしいときに報われたのでした。人の知恵の及びもつかない世界で神は働かれているのです。
<祈りの課題>急ぐ自己から、ゆだねる自己へ