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2013年7月 3日 (水)

主題 <完成を目指して必要なこと>

聖書箇所 歴代誌第二   8章   (2013年3月 3日)

今日のみことば「このように、ソロモンの工事は、主の宮の礎を据える日まで、また、その完成まで、すべてが整えられていた。主の宮は完全であった。」 (16)  
神殿建設の後にソロモン王が行なったのは、領土の周辺整備と言えるような作業であった(1-6)。彼は王国の周辺を整えるために、軍事的拠点としての町々を建設し、また通商貿易のために、倉庫の町々も建設した。彼は信仰をもって王国を治めるために、周辺の状況を具体的に整えた。
 7節からしばらく、異邦人に対する王の対応が記録されている(7-11)。異邦人を滅ぼし尽くさなかったり、自分の妻としたことは(7、8、11)、ソロモンの、主に対する不忠実さを示すことでもある。列王記によれば、パロの娘等の他国の妻によって、ソロモンは堕落した(I列王11章)。しかし、少なくともこの時点では、パロの娘を聖なる契約の箱の周辺に近寄らせないという一線を守ったことが、注目される。その後にも、ソロモンの信仰の姿勢が記されている。彼は絶えずいけにえをささげたが、それはモーセの命令に従う結果であった(12、13)。また祭司やレビ人たちの礼拝への奉仕体制を整えた。それはダビデの定めに従ったものだった(14、15)。
 それらの後に、主の宮が整えられ、主の宮は完全であったといわれている(16)。ここで「完成した」のは、建造物としての主の宮が完成したということだけではない。ソロモン王の治世の体制だけでなく、祭司やレビ人の奉仕体制も整い、イスラエルの民を含めての礼拝の体制が整って、初めて「主の宮の完成」と言われているのであろう。今日、主の教会も、これまで主の導かれてきた歴史を覚え、主に従い続けていくことから受け継がれてきた信仰的遺産を大切に、さらに主の前に整えられた教会を建て上げていくことができるように祈りましょう。