主題 <ダビデと勇士たち>
聖書箇所 歴代誌第一 11章 (2013年2月 5日)
今日のみことば「ダビデの勇士のかしらたちは次のとおりである。彼らは、彼とともに全イスラエルに対する彼の王権を強固にし、イスラエルについての主のことばのとおりに、彼を王とした人々である。」(11)
11章からは、ダビデ王が登場する。
ダビデを王とするために集まってきたのは、全イスラエルだった(1)。この箇所の並行箇所である、サムエル記第二、5章を見ると、ダビデに最初に油注いだのは南ユダの地域の全部族であったことがわかる(Ⅱサムエル5:1、5)。しかし歴代誌は、ダビデが王となる経緯について簡潔にまとめ、彼が全イスラエルの王として、「民」によって認められ、それが主のことばどおりになされたことを強調している(3)。ダビデが王となったのは、民のダビデに対する認証と、何より主のことばの成就の結果だったことが強調されている。
ダビデには早い時期から彼を助ける勇士がおり、同じことが記されている平行箇所サムエル記第二23章と比べるとその名前が多く記されていることから、実際にダビデを支える人が非常に多くいたことが伺える。
ダビデが王として立てられ、それを全イスラエルが認証して、それを支えていくという国の一体感を感じさせられる内容が記されている。これは歴代誌の特徴でもあると思うが、神によって立てられた者を中心に一致して再び復興していかなくてはならない捕囚後の民にとって確認しなくてはならないこととして記されているように思われる。
私たちも自分の支配、権力欲で行動するのではなく、信仰の土台であるみことばに聞き、主にあって共に一致した兄弟姉妹との交わりを大切に支え合って共に主の前に建て上げられることが出来たらと願います。