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2013年7月 3日 (水)

主題 <好意を得たエステルの人柄>

聖書箇所 エステル記  2章   (2013年4月25日)

今日のみことば「このおとめは、ヘガイの心にかない、彼の好意を得た。」(9)

 同じ様み『好意を得た』ことが15、17節にも記されている。エステルの人柄を垣間見ることができる。
 彼女は両親がいなかった。伯父モルデカイがわが子のようにいつくしみ育ててくれたが、彼女はわがままも、ひねくれもしない素直な少女として成長した。姿も顔立ちも美しかった(7節)とありますから、得意になることも出来たのに、彼女は謙遜でした。伯父モルデカイが自分の出身を明かすなといわれると、「ハイ」と忠実に守り、宦官ヘガイがいうもの以外は持っていかない無欲で、しかも従順なのです。
 こんなやさしいエステルは周囲の人々に心地よい涼風のようなさわやかさを与えたのでしょう。彼女に関わる人々がみな好意を得ることとなったのです。
 しかし、エステルのもう1つの面、それは従順だが、言うべきことははっきり告げられるしっかりした性格でした。本章最後の王殺害計画、すなわちクーデター発覚を王に告げて王を守るだけの度量と決断する意志があるのです。
 しかし、この背後にモルデカイの献身的な苦労もまた見逃すことができません。

<祈り>主よ。従順な者に。またささげる献身を。共に二つを与えて下さい。