« 主題 <レビ族の系図> | メイン | 主題 <ベニヤミン族の系図> »

2013年7月 3日 (水)

主題 <かつて相続した地>

聖書箇所 歴代誌第一   7章  (2013年 2月 1日)

今日のみことば「イッサカル族の者は、トラ、プア、ヤシュブ、シムロンの四人。」(1)  

 7章は、系図の中で中心的に扱われている部族以外の諸部族について記されている。内容としては①イッサカル族(1-5)。②ベニヤミン族(6-11)。③ビルハの子たち〔ダン族とナフタリ族〕(12、13)。④ヨセフの子たち〔マナセ族とエフライム族〕(14-29)。⑤アシェル族(30-40)。
 この7章中、ヨセフの子たちは「土地」に関係する人々として出てくる。ツェロフハデには男子がなく娘たちだけだったが(15)、彼女たちはモーセに訴え、土地を相続することが認められ(民数27章)、土地分割の折には、ヨシュアが、マナセ部族に配分された中から彼女たちに分割した(ヨシュア17:4)。ヨシュア(27)は、モーセのしもべである。言うまでもなく、彼は主の約束を固く信じ、乳と蜜の流れる地を遠くに見つめていた。28~29節は、エフライム族の所有地、及び居住についてである。ここに挙がっている地名を追っていくと、エフライム族の居住地は、ヨシュア記の分割の時よりも、かなり北方に広がっていることがわかる。これらの諸部族は、主のあわれみのうちに繁栄し、戦いを経験しながら、それぞれの地に住んでいた。しかし、この歴代誌が最初に読まれた当時、すなわち、捕囚から帰還後の神の民がこれを最初に聞いた時、これらの諸部族はすでに、元々は彼ら自身の土地であった場所で生活することはなくなってしまった。
 かつて主から相続した地に帰還した民は戻ってきた時、主の憐れみを深く覚えたことだろう。あらためて、主から受けた恵みを無駄にしてはならないということを教えられたのではなだろうか。