主題 <主に打たれたウジヤ>
聖書箇所 歴代誌第二 26章 (2013年3月21日)
今日のみことば「ウジヤは激しく怒って、手に香炉を取って香をたこうとした。彼が祭司たちに対して激しい怒りをいだいたとき、その祭司たちの前、主の神殿の中、香の壇のかたわらで、突然、彼の額にツァラアトが現われた。」(19)
アマツヤに代わって、その息子ウジヤが王となった。彼は南王国の、南部に接する周辺地域まで領土をのばし、彼の名はエジプトに届くほど強くなった(8)。それは、神が彼を通して、南ユダを栄えさせた結果である(5)。ウジヤの事業の特徴は、農業政策だった(10)。現代のように技術的進歩が大きくない農業が栄えるためには、気候に恵まれる以外に、戦争による土地の荒廃から守られることも重要であった。王はエルサレム周辺の守りを強固にし(9)、敵の侵入をはばみ、農地を整えた。彼は農業を好んだ(10)。それは平和を大切にしていた彼の心を示している。
そのように良い働きを始めたウジヤが、残念ながら変化する。それは軍備を整えることから生じた。彼には多くの兵が備えられ(13)、武器も他国のものとは違う工夫がなされていた。そのような兵力、武器の助けをもって、ウジヤ王は強くなった(15)。彼の強さは神の助けによるものだったが、ここではむしろ彼の兵力や武器の力によって、強められている印象である。信仰者としてのウジヤは、外面の力が増すのに反比例し、信仰の衰退があった。16節以降に、ウジヤが越権行為として神殿にて香をたこうとした事件がある。彼の心は高ぶり、主に対し不信の罪を犯した。ウジヤの不信の罪は、主の助けによって与えられた力を自らのもののように錯覚したことであった。初期と変わってしまったウジヤは、主のさばきとしてツァラアトが額に現れ、宮から絶たれてしまう(21)。主の前にへりくだることのできない者は絶たれることが示された出来事だった。