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2013年7月 3日 (水)

主題 <私を力づけてください>

聖書箇所 ネヘミヤ記 6章    (2013年4月16日)

今日のみことば「事実、これらのことはみな、「あの者たちが気力を失って工事をやめ、中止するだろう」と考えて、私たちをおどすためであった。ああ、今、私を力づけてください。」(9)

 サヌバラテ、トビヤ、ゲショムらは(1)、城壁の完成が近づいたことを知ると、策略を巡らし、ネヘミヤの暗殺を企てた。彼らと利害を同じくするユダヤ人も同様であった。暴力による恐怖によって、ネヘミヤを脅した。さらには、ペルシャ王に、「ユダヤの反逆、独立」という偽りの情報を流すと脅した(6、7)。情報には力があり、王が誤った情報を信じれば、ネヘミヤとの信頼関係に亀裂が生じる。サタンによるエバに対する誘惑も、誤った情報を信じさせることから始まった(創世記3:17参照)。暴力による脅しや、偽りの情報操作の背後にいつも存在しているのはサタンである。
一方ネヘミヤは、敵に内通する者とも対決しなければならなかった。彼らは、異邦人との協調という、一見平和的解決を掲げていたのかもしれない。シェマヤは、ネヘミヤの身の安全を考え、神の宮の本堂にかくまうと言う(10)。しかし、そのことばにネヘミヤが乗せられれば、祭司しか入れない領域に足を踏み入れることになり、罪を犯すことになる(13)。買収されたり、預言という名で人を惑わすことは、神の方法ではありえない。にもかかわらず、トビヤと姻戚関係にあり、利害を同じくするユダヤ人は、トビヤの善行を語った(19)。このような困難な状況とあらゆる妨害の中で、城壁は52日という短期間に完成し、国内外のすべての者が、「神によってなされた」奇蹟であることを認めざるをえなかった(15、16)。
 私たちもあらゆる困難の中にも動じることのない信仰と主の守りに期待することが出来るように祈りましょう。