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2013年7月 3日 (水)

主題 <権利を主張するのではなく愛をもって>

聖書箇所 ネヘミヤ記 5章     (2013年4月15日)

今日のみことば「それで、一日に牛一頭、えり抜きの羊六頭が料理され、私のためには鶏が料理された。それに、十日ごとに、あらゆる種類のぶどう酒をたくさん用意した。それでも私は、この民に重い労役がかかっていたので、総督としての手当を要求しなかった。」(18)

 ユダヤ人の中には、食料を手に入れるため(2、3)、また、城壁修復を含む税金のために(4)、家や畑を抵当に入れ、同胞から借金をし、さらに、自分の息子や娘を奴隷として売らなければならない者もいた(5)。問題は、富裕層が貸付金の利息を取り、担保の土地を手に入れ、同胞を奴隷としても、これらを「合法的」と思っていたことであった。申命記23章19~20節には、同胞から利息を取ることが、レビ記25章39~43節には、同胞を奴隷とすることが禁止されている。いずれもこの時代には、忘れ去られていた規定であった。
 ネヘミヤは、そのような教えの精神を回復しようとする。異邦人に売られた同胞の買い戻し(8)、貧しい者に貸した金、穀物の帳消し(10)、総督手当ての辞退(14)、農地の不買(16)などを行った。彼は、ペルシャ高官として蓄えた財を、すべて使い果たしてもよいと覚悟しているようにも思えるほどに自らの財産に関わる決断を民のために行った。
 ネヘミヤの行動は決して一時の思い、情熱ではなく、絶えず主のためであり、同胞の民のためにどのように仕えていくべきかを自らがその姿勢を示した行動であったと言えよう。
 私たちは、神の家族に、兄弟姉妹に対して、自らささげ仕えているだろうか。主イエスは仕えられるのではなく、人に仕えるためにこの地に来られ、共に歩んでくださったということを覚え、私たちも主にあって仕える者とならせて頂きたいと思います。