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2013年7月 3日 (水)

主題 <他者の罪をさばく心得>

聖書箇所  ヨブ記 22章     (2013年5月24日)

今日のみことば「いや、それはあなたの悪が大きくて、あなたの不義が果てしないからではないか。」(5)

エリファズの3回目の論告である。これまでよりも一層激しいさばきのことばが繰返される。
 まず、3度も同じ内容を言葉を換えて何の役に立つか、何の益があるかと。ヨブの歩みもまた少しの正しさを主張しているが、無駄なことだ。
 さらにヨブが犯していない罪まであれこれと取り上げるのである。(5-14)このような始末に負えない人間がいる。彼の語ることばには、正しいことが含まれている。いや、とっても大事な信仰の原理さえ述べられているのである。
 21-30節を読んでみれば、とても福音的な内容が取り上げられているのである。『さあ、あなたは神と和らぎ、平和を得よ。そうすればあなたに幸いが来よう。』(21節)このメッセージは、いつの時代、だれにでも当てはめられる。優れた福音的なことばでさえある。だから、この言葉に逆らえる人はいない。エリファズはたしかに優れた人物として評価されよう。23節にあるとおり、『あなたがもし全能者に立ち返るなら、あなたは再び立ち直る。』は、重要な神からのことばでさえある。
 さて、ではこういう言葉をそのまま受け入れていいだろうか。最初にしっかりと理解しておかなければならないことがある。主も当時のパリサイ派の言うことを聞け。しかし、することはするなと教えられた。自己を義として、裁こうとする人間を徹底していかに言葉数や正しい意見も神の光の下で、愛の律法の下で読まないととんでもないことになる実例である。他者への関わりを深く学べる章であろう。