主題 <平安を与えられる神>
聖書箇所 詩篇 4篇 (2013年6月17日)
今日のみことば「平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます。」(8)
詩篇3篇は「朝の詩篇」と呼ばれるのに対し、詩篇4篇は「夕の詩篇」と言われている。詩篇4篇の表題にはダビデの賛歌とあるだけで、その背景に関わる情報が記されていないが、「朝の詩篇」と「夕の詩篇」と対応して呼ばれることから、おそらく、詩篇3篇と同じような困難な状況にあったダビデが主からの導きと平安を頂きたいという祈りから生まれた詩篇であると考えられる。(4:1)
主に詩篇4篇2~5節には、ダビデが苦しみの中で主にへりくだり、罪を犯すことなく、主に信頼し歩むように勧め告白している。特に4節には「恐れおののけ。そして、罪を犯すな。床の上で自分の心に語り、静まれ。」とある。あなたは、困難な状況の中で自暴自棄となってしまい、どうにでもなれというような思いで行動する勝手な振る舞いが人を傷つけ、自分を傷つけ、罪を重ねることになっていないだろうか。ダビデは困難な時こそ、主の前にへりくだり、「床の上で自分の心に語り、静まれ。」とあるように、一人寝静まる夜の時のように主の前に静まり、絶えず自らを省みるように促されている。それは、困難な時こそ、自分の経験や考えに偏ってしまい、結果的には神から離れていくような行為、行動となってしまい、罪を犯してしまうことが多々あるからである。
困難な時こそ、あれこれと考えては失望してしまうのではなく、あるいは焦って行動しては失敗してしまうのではなく、ダビデのようにまず平安を与え最善を備えてくださっている主を覚え、主の前に導きを求めていく祈りから始めていきたいと願います。