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2014年6月16日 (月)

主題 <ダビデの確信> 

聖書箇所  詩篇 54篇      (2013年8月 6日)

今日のみことば「まことに、神は私を助ける方、主は私のいのちをささえる方です。」(4)

ジフ人たちは、ダビデに好意を示したアヒメレクー族を、サウルが皆殺しにしたことを聞いて、ダビデを助けると大変なことになると思い、サウルを恐れて密告したのであろう(Iサムエル22:16-19,23:19-20参照)。
しかし、私たちにこのジフ人たちを非難できるだろうか。私たちも人を恐れ、保身のために、自分の利害によって動かされることがないだろうか。自分の前に神を置こうとしないとき、そのような歩みになってしまうのである(1-3)。
しかしそのような状況の中で、「あなたの真実をもって、彼らを滅ぼしてください」とダビデは祈った(5)。自分から彼らに復讐しようとするのではなく、主にさばきを全面的にゆだねている信仰者の態度を見ることができる。そして、このダビデの、真剣かつ必死の祈りがもとになって、6節での神への礼拝がささげられている。ここにおいて、ダビデの心の中ではすでに、神の守りと、救いに対する確信が、確かなものとされているのを見ることができる(7)。だからこそ、「主よ。いつくしみ深いあなたの御名に、感謝します」と、感謝のことばが口から出たのである(6)。彼の心の中から憎しみが消え、完全に恐れから平安へと変えられていることがわかる。
ダビデを取り巻く状況が、変わったわけではない。密告を受けたサウルの追っ手がやってくるのは、時間の問題であった。しかし、ダビデの心にはすでに勝利があった。「私の目が私の敵をながめるようになった」というところに、主に対する絶対的な信頼と余裕があふれ、希望の光さえ差し込み始めている。ダビデの確信に満ちた姿に倣う者とならせて頂きたい。