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2011年9月 1日 (木)

主題 <イエスのことばを信じて> 

聖書箇所 ヨハネの福音書 4章   (2011年8月 8日)

今日のみことば「イエスは彼に言われた。「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています。」その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた。」(50)

 主は再び、ガリラヤのカナに入られた。カナでは婚礼の席でぶどう酒がなくなってしまったが、水を最高のぶどう酒に変えられるという最初の奇蹟を行われた所であったが、また、イエスはこの地で第二のしるし(奇蹟)を行われた。それはある王室の役人の息子をいやされるという奇蹟だった。
 ある王室の役人はカペナウムにいる息子が病気で死に瀕していた。そこで、イエスがガリラヤに来られたということを聞きつけて、イエスに息子をいやしてくださるように願い出た(47)。カペナウムからカナまでは約30キロの道を行かなければならないが、この王室の役人はイエスがカナに来ているとの話だけをたよりに出かけてきたということは本当に必死な思いでイエスを探し、息子のためにカペナウムまで来ていただきたいという思いが伝わってくる。
 しかし、イエスはこの王室の役人の求めに対して「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない。」(48)と言われた。そして、「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています。」(50)と言われた。王室の役人はイエスを息子の所へと招き、病気をいやして頂きたいと願ってきたが、イエスはただ「あなたの息子は直っている。」とのおことばだけを与えて、見える形での奇蹟をなさらなかった。
このことは、現代に生きる私たちに何を教えてくれているのであろうか。私たちは信じていると言って何を信じているかということが問われている。信仰者と言っても、どこか証拠を求めるように奇蹟、しるしある業を見ないと信じられないという信仰になっていないだろうか。この王室の役人はイエスの言われている通りに帰宅し、息子が癒されているのを見た。ただ、イエスの言われる通り、そのおことばを信じただけであった。実は、主のことばに聞き従うことのみで十分なのである。それ以上を求める必要もなく、主は私たちの必要を知り、それに応えて下さるお方であることを改めて覚え、主のみことばに聞く信仰をさらに養うことができるように祈ろう。