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2011年11月 3日 (木)

主題 <愛と寛容をもって> 

聖書箇所 コリント人への手紙第一 4章(2011年10月12日)

今日のみことば「あなたがたはどちらを望むのですか。私はあなたがたのところへむちを持って行きましょうか。それとも、愛と優しい心で行きましょうか。」 (21)

 パウロはよほどコリントの教会については悩んでいたのであろう。言葉のはしばしに、そのうめきが聞こえてくる。こういう叫びを聞くと、何かを深くうなずくのである。
 コリント教会員の中で、ある人は、パウロをさばいていたのである。パウロを使徒として認めないと主張している人がいた。
彼らは、自分がまるで王さまになったかのようにふるまい、パウロはコリントまでは来はしない、とタカをくくっていた。思い上がっていたのである(18-19)。
 こうした教会員も、使徒にとっては愛する存在であった。彼らの心根をなんとかして変えて上げたい。そうしないと、せっかくの人生が台無しになってしまうのだ。だから、彼らを変えるために、教会戒規を執行しなければならない。高慢になっている彼らを愛するゆえに訓練をするのです。
 このためになおもパウロは、愛と寛容をもってゆこうと決心している。何という優しさであろうか。
ところで、私たちの主は、再びこの世に来られるときの心も同じである。さばきのむちではなく、愛と赦しを携えて来たいと望んでおられるはずです。主の愛と忍耐を使徒の祈りと励まし、苦悩の中に垣間見る思いがする。
私たちの祈りや信じる生き方が、失望と弱さに置かれている周囲の方に神の温かさと恵みを携えるものでありたいですね。