主題 <価なしに義と認められる>
聖書箇所 ローマ人への手紙 3章 (2011年9月25日)
今日のみことば「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。」(24)
パウロは神の御前にすべての人が罪人であることを旧約聖書の引用から確認するように教えられた。
10~12節は詩篇14篇1~3節、53篇1~4節の引用で、「義人はいない。ひとりもいない。」とあるように、すべての人が例外なく罪人であることが言われていました。13~14節は詩篇5篇9節、10編7節からの引用で、「舌で欺く」とあるように、発する言葉によって罪を犯すことが言われていました。15節~17節はイザヤ59章7~8節からの引用で、「血を流すのに速く」「破壊と悲惨」とあるように人の行いの罪が言われていました。18節は詩篇36篇6節の引用で「神に対する恐れがない」とあるように、神を恐れることをしない罪について言われていました。
これらの人間の罪の現実にあって、律法は「罪の意識が生じさせる」(20)役割を担っていたことに触れて、律法を守ることが救いではなく、また、律法を守り行うことが出来ない人間の深い罪深さを示されました。
しかし、すべての人は罪を犯したという現実を受け止め、しかし、今は律法ではなく、キリストによって救いの道が示されていることを明快に教えられました。
今日も同様に、律法(みことば)によって、自らの罪が示され、救いの必要を一人一人の心のうちに生じさせ、その罪の赦しを与えて下さる本当の救いをもたらしてくださるイエス・キリストを信じる信仰によって、恵みによって救われるというこの救いの恵みに感謝したい。この救いは、人種を越えて、行ないを越えて、今、キリストを信じるすべての人に価なしに与えられる恵みであることを感謝したいと思います。