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2011年11月 3日 (木)

主題 <豊かな交わり>

聖書箇所 ローマ人への手紙 16章(2011年10月 8日)

今日のみことば「あなたがたは聖なる口づけをもって互いのあいさつをかわしなさい。キリストの教会はみな、あなたがたによろしくと言っています。」(16)

 パウロは最後に、ローマ教会の信徒たちのことを覚えてあいさつを送っている。
最初にフィベについて紹介し推薦している。この人はコリントの近くのケンクレヤという港町にある教会の女性執事で、この手紙をフィベに託してローマ教会に届ける役目をまかせたと思われる。フィベはパウロを良く助けてくれたことが紹介されている。
プリスカとアクラ(3)についてあいさつを送っている。彼らはパウロを助け、伝道者アポロを助け、多くの人々に仕えていた人でした(使徒18:24-27参照)。
アンドロニコとユニアス(7)はパウロと共に投獄された経験を持つ人として紹介されている。また、ペルシス(12)も非常に労苦した人として紹介されている。このようにパウロのみならず主の福音宣教に参与し、困難の中を歩んで人々が他にもいたことが分かる。
このあいさつを贈る人々について、パウロは33人以上の人の名前をあげて、その他、具体的な名前はあがってきてはいないが、名前をあげてあいさつを送った人々と共にいる兄弟姉妹をも覚えて挨拶をおくっています。これだけの人々のことをパウロは知っていたということは、まだ一度も訪ねていなかったローマ教会の信徒のことを覚えて祈り、人々の消息を連絡し合い交わりが持たれていたということは実に驚かされます。今日、通信網も発達した時代に生きている私たちは、これほど多くの人々の名前をあげて覚えていくという豊かな交わりをしているだろうかと考えさせられます。
最後に、パウロはこの豊かな交わりが築き上げられていることに対し分裂をもたらそうとする人に注意するように言われました(17)。分裂をもたらす人について、主イエスに仕えるということではなく、自分の欲に仕えている(18)と言われている。交わりは主イエスにあってのものであることを改めて覚えたいと思います。