« 主題 <あわれみの器によって> | メイン | 主題 <あなたの上にあるのは、神のいつくしみです>  »

2011年11月 3日 (木)

主題 <主の御名を呼び求める者>

聖書箇所 ローマ人への手紙 10章(2011年10月 2日)

今日のみことば「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」」(10)

 パウロは「律法による義を行う人は、その義によって生きる」(5)とあるが、しかし、律法を完全に守り行うことによって救いを得ることはだれにもできないことをこれまで語ってきました。そして、「キリストが律法を終わらせられた。」(4)と語り、律法を守り行うことによって救いを得ようとしたイスラエルの民に対して、キリストは律法を行うということによる救いを得ようとすることに終止符をもたらされたと言いました。律法と変わって、主イエスを信じる信仰によって義と認められるようになったこと(4)、これこそ救いの道であり、大きな恵みであることを語りました。
 今や示されたキリストの福音を「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」(10)とあるように、信じて、キリストを救い主と告白する信仰だけでよいという恵みの時代に生かされていることを改めて感謝したいと思います。
 パウロは異邦人宣教に派遣され各地に主の教会が設立していくのを見ていきますが、その一方で同胞イスラエルの救いのためにとりなしていました。律法を知らない異邦人たちが救われていったことを通して、律法に代わりキリストの福音を信じる信仰こそが神の救いにあずかる唯一の道であることを明らかにされていることを説得するように語ったのでした。
さらに、14~15節において、パウロは、キリストの福音を信じ、主の御名をほめたたえるように至る4つの段階について語りました。それは、福音を信じるようになるためには、まず、福音のために派遣されること、つぎに、福音を伝えること、次に、福音を聞くこと、最後に福音を信じることを示されました。
 パウロはキリストの福音を信じるために、派遣、伝道の重要性を語っています。そして、今日もこのキリストの福音のために遣わされる人の必要があることを覚えます。しかし、この日本だけを考えてみても、福音を伝えるために派遣されていく人が十分に備わっているとわ言えない状況が続いています。だから、福音を伝えていく人々が起こされ、多くの人がまた福音の届いていない地に派遣されていくようになることを切に祈っていきたいと思います。