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2012年2月 2日 (木)

主題 <神が愛してくださったから> 

聖書箇所 ヨハネの手紙第一 4章 (2012年 1月17日)

今日のみことば「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。」(19)

当時アジヤ州の諸集会に入り込んでいたグノーシスという異端の特徴は、救いに関する特別な知識のほかに、彼らを支配する霊の働きも見られた。だからヨハネは神からの霊とそれ以外の霊(四節によると、サタンによるもの)とを見分けるよう忠告している。霊を見分ける基準としてヨハネが示しているのは、その霊が人に「イエス・キリストは人間として(この世に)来られた」(2)ことを告白させるか否かであった。もしそう告白するなら、それは神からの霊(聖霊)によるのであり、それを告白しないのは反キリストの霊によることを教えられた(3)
また、グノーシス主義も神を愛すべきことを教えていたようだが、その愛はもともと人間のうちにある愛である。しかし私たちの愛は、神がご自分のひとり子を私たちの罪のための、なだめの供え物として十字架にかけてくださったことに表されている(9、10)。そして私たちが互いに愛し合うとき、神が私たちの中に共にいてくださるのがわかるのである(12)。
この愛の関係に私たちが生かされるとき、愛は私たちの中で完成を目指していくように勧めている(17)。この愛が完全なものとなる時、私たちに与えられる二つのものがある。一つは、さばきの日に神の御前に出る時、私たちの心に恐れがない(18)。二つ目は、神を愛するように、信仰の兄弟を愛する者とされる(20)。
目に見える兄弟を愛することは、目に見えない神を愛するより難しく思えるときがあるかもしれない。しかし聖書は、「目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません」(20)と言っています。それは主イエスご自身がこの地上を歩まれた時に、率先して、隣人となり、兄弟となられて愛して下さった愛を覚えなくてはならないことを言っているのです。そして、主が愛して下さったという事実を覚えて初めて、本当に兄弟を愛することは出来き、また、そのことが神を愛することを教えているということを覚えたいと思います。