主題 <主イエスを信じる者は世の勝利者である>
聖書箇所 ヨハネの手紙第一 5章 (2012年 1月18日)
今日のみことば「世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」(5)
1~5節では、キリストを信じる者は神から生まれた者であると確認するように語られています。ヨハネは 「生まれる」ということを、神から新しいいのちを与えられたことを意味して用いました。
6~12節では、イエスこそが神の御子であることを証明するように語られています。その証明するものとして御霊、水、血をあげています(8)。水は、イエスが受けられた水のバプテスマを指し、罪のない方が罪ある者のようになられたことを意味し、血は十字架上で流された血潮を指しています。そして御霊が悟りを与えられる方として助けてくださるので、イエスが神の御子と知ることが出来ると言われているのです。
13節では、再び、キリストを信じる者には永遠のいのちが与えられていることを語られ、確信をもって歩むことが出来るように示されました。この手紙が書かれた目的は、まさに、この永遠のいのちの恵みを覚え、歩むようになることでした。
グノーシス主義の影響の中で、キリストを否定するようになってしまった兄弟たちを意識してか、ヨハネは「死に至らぬ罪を犯している兄弟のため」に祈るように勧めました(16)。
現代においても、人間の限られた知識であってもそれが最良と考える傾向があるように思う。しかし、本当の知恵、知識は神から来るのであり、人間の打ち立てた知識、理論、主義などは、いくらかは人間の役に立っても、人間を真の意味で救うことはできないことを知らなくてはならない。
重要なのは、御子イエスを知り、信じて歩んでいるか、その愛を覚えて歩んでいるかに集約される。これが使徒ヨハネの晩年に示され教えられてきたことを次世代のキリスト者に伝えたいことであったのでした。
そして、続けて、主を知り信じることが出来るように、とりなして祈っていくように勧めたのです。今日、私たちもこの主イエスを信じることができるように、導きたい人のために祈りましょう。