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2012年3月20日 (火)

主題 <ノアの系図>

聖書箇所 創世記 10章     (2012年 2月29日)

今日のみことば「以上が、その国々にいる、ノアの子孫の諸氏族の家系である。大洪水の後にこれらから、諸国の民が地上に分かれ出たのであった。」(32)

10章は、ノアの三人の息子セム、ハム、ヤベテの系図が記されている。ノアの息子はセム、ハム、ヤペテの順であるが、系図はヤぺテ、ハム、セムの順に展開されている。これはセムの系図からアブラハムが出て、これ以降、神の救いのご計画で重要さを持つのは、セムの系図であることを示している。
系図の名前は、個人と、氏族全体を表現しているものとが混在し、約七十の民族のリストとなっている。ヤベテの子孫からは「海沿いの国々が」分かれ出た(5)。ハムの子孫は、シヌアル(バビロン)、アシェル(アッシリヤ)などの地域に進出し、ニムロデのような権力者を輩出した。またミツライム(エジプト)、カナンヘも進出し諸氏族が分かれ出たことが記されている。これらの民族の拡大は、「生めよ。ふえよ。地に満ちよ」という、主のことばの実現であったと言える(創世記9:1)。
セムの子孫は「メシャからセファルに及ぶ東の高原地帯」を定住地とし(30)、このセム族の流れの中から、アブラハムは出て、イスラエル民族が立てられることとなる。
一つの家族から、再び、地上はまたたくまに広範囲に人間は増え広がったことが記されていることは、洪水後の地上は人間が住むのに適した環境を備えて下さったということでもあり、確かに神はこのよなく人間をあわれみ深く導き、諸民族のリストが記されているということは、人々が増え広がっていく様を注意深く見ておられたということができる。
今日、私にも主の憐れみの目が注がれていることを覚えたいと思います。