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2012年3月20日 (火)

主題 <神と共に歩んだエノク>

聖書箇所 創世記 5章      (2012年 2月24日)

今日のみことば「エノクはメトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ。そして、息子、娘たちを生んだ。」(22)

 5章はアダムの系譜が記されている。5章6節「セツ」の名があり、アダムから生まれたセツの系譜を通して、神の御業は進められていくことが記されている。
 このセツの系譜は単純な名前の羅列、どれほど生きたかと言う遍歴をたどっているが、唯一、エノクのみが一言加えて語られている。それは「メトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ」(22)ということばである。そして、「神が彼を取られたので、彼はいなくなった。」(24)ともあり、聖書の中で、地上の死を見ることなく、天にあげられていった人として、エノク、エリヤといるが、数少ない死を見ずして天にあげられた人として紹介されている。
 注目したいことは、第一に、三百年、神と共に歩んだということは、その半生を神との深い交わりの中に生きた人であったということw示している点である。そして、それは地上の生涯の最後の時まで続き、ついに神によって彼はとられ天へとあげられたということは何と幸いな人生だったのではないかと思う。
 第二、神はエノクが神と共に歩んだと言われているように、神の関心事は、神と共にあるかということが分かる。アダムとエバは神の御前から身を隠した時から、神から離れていく人間に対して、しかし、神の御前に求めて生きていくいかということに深く関心が向けられていると言えよう。
 第三に、神は共に歩むという人間の人生に同行されるように、歩んでくださるお方であるということも暗に言っているということに気付きたい。神は、今も、私たちの人生の同行者となってくださり、導いてくださるお方であることを覚えたいと思います。