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2012年3月20日 (火)

主題 <振り返らずに歩む信仰>

聖書箇所 創世記 19章    (2012年 3月 9日)

今日のみことば「ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった。」(26)

 アブラハムのとりなしの祈りがあったが、ソドムとゴモラへのさばきは現実のものとなる。
 ソドムの門のところに座っていたロトは二人の御使いを見るなりひれ伏して拝み、自分の家に泊まるように願い求めた。このことを見た町の者たちはロトの家に押しかけ、「彼らをよく知りたい。」(5)とやってきた。これは単に好奇心でやってきたというよりは、性的な関心から詰めかけてきたと理解できる。英語で「ソドミー」(男色)という言葉はこのことが由来とされている程である。ソドムは性的な混乱、暴力に満ちていた町であったと言える。ロト家族は御使いたちを守ろうとして、町の人々からの暴力にさらされ危機にさらされてしまう。しかし、この御使いたちによって、町を脱出するように促され、ロト一家はツォアルへ逃れていく。
 そして、いよいよソドムとゴモラの町に硫黄の火が下り、一瞬のうちに町は滅び失せてしまった。この時、ロトの後ろにいたロトの妻は振り返ったので、塩の柱になってしまった。これまで、長く住んでいた町であったということもあって後ろ髪が引かれるものがあったと思われる。ロト自身も町を出るように言われた時もためらっている(16)。でも、主に導かれて決断したならば、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進んでいくこと、この時に信仰が本当に必要であることを思わされる。
 パウロは「神の栄冠を得るために、目標を目指して一心に走っているのです。」(ピリピ3:14)と言っている。神を信じ歩む者は今の暮らし向きに目を留めるのではなく、神の栄冠に目を留めて歩む者とならせて頂きたいと思います。