主題 <宗教的権力の堕落>
聖書箇所 ヨハネの黙示録 17章(2012年 2月13日)
今日のみことば「また、七つの鉢を持つ七人の御使いのひとりが来て、私に話して、こう言った。「ここに来なさい。大水の上にすわっている大淫婦へのさばきを見せましょう。」(1)
「ここに来なさい。裁きを見せましょう。」(1)とある。主は私たちに大切な終末と神の裁判を啓示されて、今を正しく生きるように導いてくださいます。
大淫婦とある女は、宗教的堕落をした象徴とされます。宗教が地の王たちと不品行を行うとは、政治と絡んでこの世の政治を操り、権益を得ようとすることです。外面的な飾り、形をこれみよがしに見せつけます。
それはキリスト教会の歴史にも見られるものであり、中世の暗黒時代、ローマ皇帝の支配権を得ています。また今日も大組織をもって人々をブドウ酒で酔わせてしまう。終末の大混乱はこうした形で人々の心を蝕んでいくのです。
獣については、緋色のどぎつい派手な色調であり、血に飢え、貧欲な、飽くことをしらない怪物です。この獣について昔いたが今いない、やがて底知れぬ地から上ってくるといいます。これが当時暴君ネロが死んだ後にネロの再来が現れる意味でもあります。しかし、こうした激しい迫害の中でこそ、キリスト教は破竹の勢いで成長したのです。
偽宗教団体が滅び行く姿を見るに、聖書の成就を見て驚くほどです。
第1に、獣は子羊と戦うが勝てない(14)。子羊は王の王、主の主ですから迫害のただ中でも決して悲鳴を上げなくてよいのです。 キリストに頼りきるときに、どんな苦しみも一時的なものにすぎなくなってくる。彼と 共にいるものは召された選ばれた忠実なものであるという。召されたもの、すなわち教会こそ最後的な勝利を収めるのです。
第2に、獣は淫婦を滅ぼしてしまう(16)。淫婦、すなわち宗教的に堕落した集団は、政治的な力を持って世界を支配しようとするが、結局目的に届かず滅ぼされるのです。彼等二組は真の結婚ではなく、不品行、すなわち利害が一致しなくなると互いにかみ合い、殺し合うようになる。悪魔は巧妙に人々をだまし、結局人々を滅ぼしていく。
第3に、神のみことばの成就までの間、悪のあがく働きが許されている(17)。神のみ心の中にある預言ことごとく成就するまでの間、クリスチャンが多くの試練に直 面するときです。今忍耐を働かせて、神のみ心の時まで祈り、教会生活を全うしよう。