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2012年7月27日 (金)

主題 <エドムとモアブへの主の憐れみ>

聖書箇所 申命記 2章      (2012年 7月26日)

今日のみことば「主は私に仰せられた。「モアブに敵対してはならない。彼らに戦いをしかけてはならない。あなたには、その土地を所有地としては与えない。わたしはロトの子孫にアルを所有地として与えたからである。」(9)

 この箇所には、イスラエルの同族への神のあわれみが記されている。その同族とは、エドム民族(2~8)とモアブ民族(9~15)である。
 エサウは(4)、族長イサクの双子の長男であったが、一杯の煮物のために、弟ヤコブに長子の権利を売り渡してしまった(創世25:32~34)。エサウは父イサクの死後、ヤコブと別れ、セイルの山地に住みついた。そしてエサウの子孫が、やがてエドム民族を形成するようになった。神はイスラエルの同族に、あわれみをかけておられるのである(5)。同族エドムから奪わなくても、神は四十年にわたって、イスラエルの必要を満たしてこられたのである(7)。
 モアブ民族は、アブラハムのおいロトと、彼の姉娘との間に生まれた子モアブの子孫である(創世19:37)。モアブという名はヘブル語で「父によって」を意味し、今日でいう近親相姦の罪を思い起こさせる名である。しかし、神はモアブに対しても、エドムと同じようにあわれんでおられた(9)。
 神はイスラエルのみならず、同族であるエドムやモアブに対しても、深いあわれみをお示しになっておられるのである。
 13節のゼレデ川は、エドムとモアブの国境となっている川である。この川を渡るまでに、「その世代の戦士たちはみな、宿営のうちから絶えてしまった」とある(14)。これは神が1章35節で言われたことの成就である