主題 <ナダブとアビフの異なった火>
聖書箇所 レビ記 10章 (2012年 6月 1日)
今日のみことば「さて、アロンの子ナダブとアビフは、おのおの自分の火皿を取り、その中に火を入れ、その上に香を盛り、主が彼らに命じなかった異なった火を主の前にささげた。 すると、主の前から火が出て、彼らを焼き尽くし、彼らは主の前で死んだ。」(1~2)
ナダブとアビフは大祭司アロンの四人の子のうちの二人である。祭司は、民を代表して神に近づく特権を与えられていたが、その特権には大きな責任が伴った。異なった火とは、神の規定に違反する方法でささげられた火である(1)。彼らは、祭司に託された務めを、規定に従わないで行なった。その結果、ナダブとアビフは主の前から出た火によって焼かれて死んだ。
二人の死後、神は直接、父のアロンに語られた(6、7)。これはアロンに対する神の思いやりであり、続くことばは、アロンの子らに対する警告ではあるが、彼らの祭司職の継続を保証するものでもあった。祭司は、会見の天幕に入って行くときには、ぶどう酒や強い酒を飲むことを禁じられた(9)。祭司は、聖なるものと俗なるもの、また汚れたものときよいものの区別をし(10)、また神のおきてを民に教えた(10)。
ナダブとアビフの事件の後、アロンの他の二人の息子も罪を犯した。彼らは、罪のためのいけにえのやぎの肉を、聖なる所で食べずに焼いてしまったのである(12、15、16~18)。モーセは、初めは彼らの父アロンを非難したが、やがてアロンの息子たちのための弁解を認めた(19、20)。ここに大祭司アロンの、子どもたちのために必死のとりなしをする姿を見ることができる。
神の前に仕えた祭司でも不完全な者である。私たちも、絶えず、主の前にへりくだり、忠実に仕えていくことができるように祈っていかなくてはならない。