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2012年9月20日 (木)

主題 <きよさを保つために> 

聖書箇所 申命記 23章     (2012年 8月16日)

今日のみことば「あなたの神、主が、あなたを救い出し、敵をあなたに渡すために、あなたの陣営の中を歩まれるからである。あなたの陣営はきよい。主が、あなたの中で、醜いものを見て、あなたから離れ去ることのないようにしなければならない。」(14)

この章で最も多くのスベースが裂かれているのは、主の集会に加わる者の資格についてであり(1~8)、次が、陣営をきよく保つための規定についてである(9~14)。さらに、15~16節には、逃亡奴隷の保護規定、17~18節には、神殿娼婦・男娼禁止規定、19~20節には利息の取立ての規定、21~23節には、誓願についての規定、24~25節には、ぶどう畑と麦畑の、貧しい者への解放の規定が記されている。
 集会と訳されているヘブル語は、ギリシヤ語では教会を意味する言葉である。神の民の集いとは、新約聖書における教会に相当するものと考えても間違いではない。主の集会は、年三度の祭りの時、また戦いに出る時などにも召集された。主の集会に加わるには、神の民ならだれでもよいというわけではなかった。1節は、単なる身体的欠陥を問題にしているのではない。2節も、単なる差別ではなく、どちらも異教習慣とのかかわりを断つことを求めたものである。神は、神の民が、自らをきよく保つことを望まれた。
 イスラエルの、出エジプトの旅路を、悪意をもって妨害したアモン人とモアブ人は、主の集会から除かれた(3-5)。エドム人とエジプト人は、三代目から加わることができた(7、8)。
 敵に対して出陣しているときに陣営をきよく保つための規定は(9~14)、神がイスラエルの民の中におられ、民と共に戦ってくださることを示している。すなわち、聖なる神の陣営から、一切の汚れを除くことが求められている。